阪南市が意見書 和歌山市の産廃問題
大阪府との県境に位置する和歌山市滝畑と上黒谷にまたがる山間部で産廃最終処分場の建設計画が持ち上がっている問題に関し、5日、和歌山市議会定例会本会議で、大阪府阪南市が事業者に「産廃最終処分場設置に係る事業計画に対する意見の追加」と題する意見書を提出していたことが明らかになった。
渡辺忠広議員(共産)の一般質問で上島勲市民環境局長が詳細について答弁した。それによると、同市はことし1月18日、市民部生活環境課長名で事業者に追加事項2項目を提出。そのうち、「工事及び事業に伴う車両の通行ルート及び事後監視について、阪南市と協定の締結を検討されたい」とする意見では、住民が生活環境への影響を懸念するため「車両が阪南市域を通行しない事業計画の遵守を求める」としているという。
同市では、住民有志が組織する「和泉の水を育む会」が、山中川の水質悪化などを懸念。和歌山市内での反対デモに参加し、産廃処分場の建設反対を表明している。