秋の火災予防運動 アンバサダーにファンファン
秋の全国火災予防運動(9~15日)の和歌山県和歌山市のスタートキャンペーンが8日、毛見の和歌山マリーナシティで行われた。地域密着型アイドルグループ「Fun×Fam(ファンファン)」が市消防局ファイヤアンバサダーに就任し、防火ライブなどを通して住宅用火災警報器の設置をはじめ火災予防を啓発した。
今回の運動は、全国統一標語「その火事を防ぐあなたに金メダル」、市防火標語「ひろげよう防火の絆で火災ゼロ」を掲げて活動する。
市消防局は住宅防火を重点的に啓発し、命を守るポイントとして、寝たばこは絶対やめる▽ストーブは燃えやすいものから離れた位置で使用する▽ガスこんろなどのそばを離れるときは必ず火を消す――の三つの習慣と、逃げ遅れを防ぐために住宅用火災警報器を設置する▽寝具、衣類、カーテンからの火災を防ぐために防炎品を使用する▽火災を小さいうちに消すために住宅用消火器などを設置する▽お年寄りや体の不自由な人を守るために隣近所の協力体制をつくる――の四つの対策を呼び掛けている。
スタートキャンペーンは、兄弟お笑いコンビ「すみたに」が司会を務めた。ファンファンのメンバー15人が市消防局の制服姿で登場し、吉野楠哉局長からファイヤアンバサダーに委嘱され、一人ひとりにたすきが掛けられた。
吉野局長は「パワフルなライブやパフォーマンスで、消防局と共に効果的な防火啓発を行っていただきたい」と期待を寄せ、ファンファンのキャプテン・須左美静奈さん(19)は「私たちは歌やダンスで和歌山を元気にしようと活動している。ファンファンにしかできない防火啓発をしていきたい」と決意を話した。
委嘱式に続いて防火ライブとなり、衣装を替えたファンファンは、オリジナル曲や住宅用火災警報器啓発ソング「うちのUFO住警器」などをダンスとともに披露。メンバーによる振り付けレクチャー付きの防火体操などもあり、会場に詰め掛けたファンらはカメラを手にメンバーのパフォーマンスを楽しんでいた。
会場には、消防車の展示、VR(仮想現実)消火シミュレーターの体験、市消防局マスコットキャラクター「和びっとちゃん」やファンファンのメンバーの缶バッジが無料作成できるコーナーなどが設けられ、特に缶バッジコーナーには順番待ちの長い列ができていた。