聖地で恋愛成就を 甘露寺前駅おみくじ人気
「恋の聖地」としてPRする和歌山県紀の川市甘露寺で、和歌山電鐵貴志川線の甘露寺前駅ホームに設置されている「恋みくじ」が若者を中心に人気を集めている。
同駅近くの浄土宗「甘露寺」(貴志川町長原)には縁結びの葉「なぎの葉」がある。縦に葉脈があり、手でちぎろうとしても裂けない不思議な葉。源頼朝と北条政子が変わらぬ愛の証しとして大事に持ち続けたとの逸話もある。
紀の川市は、地域をより盛り上げて「恋の聖地」にしようと、10月16日に恋みくじを設置した。カプセルには占いとともに、なぎの葉を入れるお守り袋が入っている。1回200円で楽しめる。同電鐵によると、週末は補充が追い付かないほど人気だという。
甘露寺は劇場版アニメが大ヒット中の人気漫画『鬼滅の刃』に登場する主要人物の一人「甘露寺蜜璃」(かんろじみつり)と名字が同じ。若者やコスプレイヤーなどが訪れ、SNSでも話題になっている。
同電鐵の担当者は「電車に乗って、いろんな場所にいって楽しんでもらえれば」とPR。市地域創生課の担当者は「甘露寺や平池、おいしいグルメなど周辺には楽しめるスポットがたくさん」と話す。
また同駅の看板が今月、下旬ごろに新しく変わる。市の特産品の桃や平池に咲くハスの花のピンクと緑色を加える予定だという。