「明らかに第3波」 コロナ拡大で知事危機感
再び増加傾向にある新型コロナウイルスの感染状況について仁坂吉伸和歌山県知事は18日、定例記者会見で「明らかに第3波」との認識を示した上で、早期発見と拡大防止のため、体調の異変を感じた場合に早く医療機関を受診することなどを県民に呼び掛けた。
県内では11月に入って以降、一日あたりの新規感染者数が5人を超える日が多くなっている。仁坂知事は「最近はちょっと多い。必ずしも大阪(経由)というわけではないケースも見られ、楽観はできない。福祉施設、病院などはものすごく気を付けた方がいい」と危機感をにじませ、「寒く乾燥しており、うつりやすい環境になっているのではないか」と述べた。
発熱、味覚の異変など疑わしい症状がある場合は速やかに医療機関を受診することが重要と改めて強調し、「第1波、2波の時よりクリニック、病院の発見機能は高くなっている。(体調の異変を感じた場合は)診てもらうことが大事。とにかく受診してほしい」と話した。
また、飲食店の需要喚起策「GoToイート」を巡り、農林水産省が原則として4人以下の飲食を対象とするよう都道府県に要請していることについて、仁坂知事は「5人か4人で区切るのもどうなのか。県内の現状を見ても、そこまでやる必要はないのでは」と述べ、慎重な考えを示した。