コロナワクチン巡り国会質問 新春へ感染防止の年末年始を
去る11月10日、衆議院本会議において初めて自由民主党を代表して質問をいたしました。「予防接種法及び検疫法の一部を改正する法律案」についての質問です。ご承知のようにコロナ禍においてワクチンの開発が世界中から渇望されています。そのワクチンが安全に開発された暁に迅速にかつ確実に国民に予防接種が受けられるように準備をするという点が主な趣旨の法律案です。菅総理大臣にコロナ対策での検査体制の整備への決意を、田村厚生労働大臣にはワクチンの確保や有効性及び安全性などを質しました。また水際対策についての検疫と経済の再生のために必要な人の往来の再開。この二律相反する点について田村大臣に、加えて茂木外務大臣に相手国との交渉状況について、赤羽国土交通大臣にインバウンド観光の観点でどう対応するのかという点をそれぞれ質問いたしました。
以下、議事録の一部を報告いたします。
議長(大島理森君) ただいまの趣旨の説明に対して質疑の通告があります。順次これを許します。門博文君。
〔門博文君登壇〕
門博文君 自由民主党・無所属の会の門博文です。
ただいま議題となりました予防接種法及び検疫法の一部を改正する法律案について、自由民主党を代表して質問いたします。(拍手)
(中略)
新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染を防ぎ、国民の命と健康を守るためには、季節性インフルエンザの流行も見据えて、検査体制の抜本的な拡充を図ることが不可欠と考えます。地域の感染状況を踏まえた一斉検査や本人の希望に応じた検査など、国民の検査需要に応えられる検査体制の早急な構築が必要です。その上で、新型コロナウイルス対策に全力で取り組むという力強い姿勢を示しておられます菅内閣総理大臣に御決意のほどをお伺いし、私の質問を終わります。
ありがとうございました。(拍手)
〔内閣総理大臣菅義偉君登壇〕
内閣総理大臣(菅義偉君) 新型コロナウイルス感染症に係る検査体制の確保についてお尋ねがありました。
まず、新型コロナウイルスについては、新規陽性者数が日によって千名を超えるなど、最大限の警戒感を持って対処しております。現在の確保病床に対する使用率は、感染が拡大している都道府県でもおおむね三割程度にとどまっておりますが、国民の命と健康を守り抜くため、これまでの経験を踏まえた対策を先手先手で講じております。
このため、政府としては、感染者が多数発生している地域等では、大規模、集中的な検査を行政検査として公費により実施する体制としております。
また、この冬の季節性インフルエンザの流行期に備え、来年1月ごろまでに、一日平均約20万件程度、シーズンを通じて約2000万件程度の検査キットの需要があっても対応できる供給能力の確保の見通しが立っております。
加えて、自費検査を希望する方が納得できる価格と質の検査を受けられるよう、必要な情報を提供する仕組みを構築し、検査機関を選択しやすい環境づくりに努めます。
こうした取組を通じ、必要な方が、迅速、スムーズに検査を受けられるよう、検査体制を強化してまいります。(拍手)
(以上)
詳しい模様は衆議院のホームページでご覧いただけますので、よろしければインターネットにアクセスしてみてください。
いよいよ年末年始を迎えます。今年はコロナウイルス感染症のためいつもと違う年末年始にならざるを得ないようです。それぞれで感染防止に努めていただき健やかな新年を迎えていただきますようお祈りいたします。来年もがんばって働きます。