週末で新たに18人感染 新型コロナ446人

新型コロナウイルスの感染症で、和歌山県は11月28日に8人、29日に10人の感染を確認したと発表した。県が確認した累計感染者数は446人となった。30日正午時点で79人が入院している。

28日に発表された8人の居住地は和歌山市4人、橋本保健所管内1人、御坊保健所管内2人、大阪府1人だった。

和歌山市では70代無職女性、30代会社員女性、20代会社員男性、30代会社員男性が感染。このうち2人はすでに発表されている感染者の濃厚接触者。

29日の感染者は和歌山市1人、橋本保健所管内4人、岩出保健所管内1人、大阪府3人、東京都1人。

和歌山市では20代無職女性、岩出保健所管内では20代男子大学生が感染した。大学生は20~22日に県内の大学で開かれたイベントに参加。

24日に和歌山市内の居酒屋で会食が開かれ、学生18人が参加したという。この会食では大阪府が感染を確認した1人を含め、計4人の感染が判明。他の14人は陰性だった。

橋本保健所管内の40代と50代女性、20代の男性は、クラスター(感染者集団)が発生したカラオケ大会関連陽性者の同居家族。

29日に会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は、居酒屋での会食で感染が拡大した可能性が高いと考えているとし、イベントについては「一定の感染対策はしていたと思う」と述べた。大学生の感染が相次いで確認されたことを受け、「若い人であるからといって感染しない、重症化しないという保証はない。しっかり感染防止対策をお願いしたい」と呼び掛けた。

県によると3人がICU(集中治療室)に入っており、9人が酸素投与を受けているという。野㞍技監は「紀北、紀南のいずれも病床使用率は50%を超えていない」とし、「(感染拡大状況が2番目に深刻な)ステージ3の状況にはない」と述べた。

新たな感染者を発表する野㞍技監㊧

新たな感染者を発表する野㞍技監㊧