紀三井寺にエレベーター 整備祝い渡り初め
和歌山県和歌山市の紀三井寺(前田泰道貫主)の境内で進められていたエレベーターの設置工事が完了し、このほど渡り初めが行われた。
紀三井寺がことしで開創1250年を迎えることから、記念事業の一環として整備が進められてきた。エレベーターは山上駐車場と本堂などを結んでおり、石段約60段分に相当する。高低差は約11㍍。1度に最大11人が利用できる。利用できる時間帯は午前8時から午後5時まで。
渡り初めでは、信徒総代を務める㈱島精機製作所の島正博会長と工事を担当した㈱淺川組の池内茂雄社長が、エレベーターの出入り口と本堂のある高台を結ぶ渡彼岸橋(とひがんばし)をゆっくりと渡り、渡り終えたところでテープカットをして完成を祝った。
この日は渡り初めの他に、同寺の前貫主で2017年9月に89歳で亡くなった前田孝道さんの銅像が除幕され、改修工事が完成した三社権現もお披露目された。