10カ月ぶり改善0.98倍 県内の有効求人

10月の和歌山県内の有効求人倍率(季節調整値)は0・98倍(前月比0・02ポイント上昇)で、10カ月ぶりに改善した。和歌山労働局は「雇用情勢は、求職が求人を上回り、厳しさがみられる。新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に、引き続き注意する必要がある」とし、判断を据え置いた。

近畿の有効求人倍率は1・02倍(同0・01ポイント低下)、全国は1・04倍(同0・01ポイント上昇)だった。

県内の新規求人(原数値)は前年同月比18・2%減の5675人で10カ月連続の減少。有効求人(季節調整値)は前月比2・4%増の1万5041人で、5カ月連続の増加となった。

新規求人を産業別に見ると、公務・その他(72人増)などで増加し、宿泊・飲食サービス業(320人減)、卸売・小売業(318人減)、教育・学習支援業(244人減)、製造業(168人減)などで減少した。

新規求職者(原数値)は、前年同月比5・3%増の3204人で5カ月連続の増加。有効求職者(季節調整値)は前月比0・9%増の1万5425人で6カ月連続の増加となった。新規求職者(パート含む常用、原数値)のうち在職者は734人、離職者は2138人だった。

正社員について(いずれも原数値)は、有効求人倍率は0・70倍で、前年同月比0・30ポイント低下。有効求人は同15・4%減の6432人、有効求職者は同20・9%増の9214人となった。