観音像を西陣織で表現 10日から巡回展
国宝の十一面観音像などを西陣織の技法で織った作品の巡回展「祈りと美の回廊」が10日から13日まで、和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館展示室で開かれる。
職人の技を後世に伝えるとともに、疫病封じへの願いを込めて、京都市の西陣美術織全国巡回展実行委員会が主催。
国宝の十一面観音像を題材にした掛け軸6点の他、瀬戸内寂聴さんが描いた「百歳観音」や、日本画家の岡田俊一さんが描いた「源氏物語絵巻」を織った作品約40点が並ぶ。
髪の毛の半分ほどの極細の糸で織り上げられた細密な表現が見どころで、実行委では「伝統工芸と最先端技術の融合を、ぜひ会場でご覧ください」と呼び掛けている。
来場者には絵はがきのプレゼントもある。午前10時(10日は正午)から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは実行委(℡075・548・7505)。