天皇杯4回戦で惜敗 リーヴォ今季終える
天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会(日本サッカー協会など主催)は13日、4回戦が行われ、県代表のアルテリーヴォ和歌山(関西リーグ1部)は広島市の広島広域公園第一球技場で広島県代表の福山シティFC(同県社会人リーグ1部)と対戦し、1―2で敗れた。天皇杯での和歌山県勢最高成績を更新してきた快進撃も及ばず、アルテリーヴォは今季の公式戦を全て終えた。
福山は発足4年目の新鋭クラブで、天皇杯は初出場。序盤はアルテリーヴォの前線からの積極的な守備が機能し、押し気味に試合を進めたが、給水タイムを挟んで徐々に相手のペースとなり、前半33分、左サイドからのクロスボールを福山のFWに右足で合わされ、0―1で前半を折り返した。
後半は立ち上がりの2分にPKを与えてしまい、これを決められ2点差の苦しい展開となった。
今季限りでの引退を発表し、この日はキャプテンマークを巻いたFW久保裕一(紀の川市出身)が2本のシュートを放つなど気を吐き、さらにMF千川原慎、MF林祥太、FW中西倫也の3人を投入して攻勢を強めると、終盤の45分、3回戦で決勝ゴールを決めた林がコーナーキックからのこぼれ球を右足で蹴り込み、1点差に。アデイショナルタイムにもチャンスをつくったが、同点ゴールはならなかった。
試合の模様はBSスカパー!でライブ放映され、会場のサポーターと共に、和歌山からも多くの声援が送られた。
アルテリーヴォはチームのホームページで「遠く、広島まで応援に来てくださった皆さま、和歌山から勝利を祈ってくださった皆さま、ことしもありがとうございました。来年こそ、JFL昇格の喜びを共に」とサポーターへの感謝をつづっている。