「スカイタウンつつじが丘」の取り組み

前号では、地域性を生かした企業団地と題してコスモパーク加太を取り上げた。今週は、コスモパーク加太に隣接し大規模な造成が行われたスカイタウンつつじが丘を紹介したい。
スカイタウンつつじが丘は、和歌山市を事業主体とする分譲住宅地。開発面積は約65㌶、計画戸数は約897戸、計画人口は約2780人で、697区画を分譲している。近年は複数区画を同時に購入する場合、安い方の区画が最大50%割引となる制度の導入や、3世代で同居する場合もしくは市外からの転入者に対し1区画につき50万円の割引を行うなど、分譲を促進する施策が行われている。
以前、このコーナーでも紹介したが、国体を機に市立つつじが丘テニスコートがエリア内に整備された。屋内4面を含む、人工芝コート20面などの設備がある。
市はテニスコートを核に、ソフトボール場や中央公園などを含む区画を一体的に整備し、誰もがスポーツを通じて交流できる「(仮称)つつじが丘総合公園」としてのリニューアルを計画。大規模な大会や合宿などの誘致を行いスポーツツーリズムの拠点として、交流人口の拡大を目指しているという。
ことし7月からは、総合公園としての整備と管理運営を実施する民間事業者の選定に際し、公募内容や選定条件を決めるために広く意見や提案を求める「サウンディング型市場調査」を始めるなど、広大な敷地を生かし魅力的な開発を行うための取り組みが進められている。
街のコンセプトとなっている「人とひかりがふれあうまち」にふさわしい、宅地とスポーツツーリズムの拠点が共存した魅力あるエリアになることを期待したい。
(次田尚弘/和歌山市上空)