「みなとオアシス和歌山」
前号では、遊び、食、癒やしが詰まった人工島と題し和歌山マリーナシティを取り上げた。和歌山マリーナシティを含む湾岸エリアは、国土交通省近畿地方整備局により「みなとオアシス和歌山」に登録され、海を通じた地域の発展が期待されている。今週は、みなとオアシス和歌山を紹介したい。
みなとオアシスとは、自然、歴史、文化など、その地域が有する魅力的な資源に人々がアプローチしやすい環境をつくるため、休憩スペースやトイレ、駐車場などを提供できる施設や地区を登録し、広く周知することで、地域のにぎわい創出を図るというもの。2003年に制度が創設され、19年11月時点で全国135カ所、県内では御坊(日高港)、古座、新宮を含む4カ所が登録されている。
みなとオアシス和歌山は15年、県内で初めて、近畿で7番目に登録された。和歌浦湾の北部を「水軒ゾーン」、南部を「和歌浦湾ゾーン」とする二つのエリアで構成。水軒ゾーンはクルーズ客船を受け入れる西浜岸壁や定期フェリーの岸壁を有する和歌山港、中央卸売市場など、人や物の交流機能を有するエリア。和歌浦湾ゾーンは国の名勝に指定されている和歌浦の景観、海水浴などのマリンレジャーでにぎわう片男波海水浴場や浜の宮海水浴場、和歌山マリーナシティなどの観光資源が集積したエリア。和歌の浦アート・キューブを基本施設とし、情報発信の機能を担っている。
海を通じた魅力が多い和歌山市。今一度、その魅力にふれてみてほしい。
(次田尚弘/和歌山市)