和工の廣田君が満点合格 計算技術検定1級

和歌山県立和歌山工業高校(和歌山市西浜、西村文宏校長)で創造技術科2年生、廣田晃一良(こういちろう)君(17)が、計算技術検定試験1級で満点合格した。満点合格は全国で唯一という快挙。県内では7人目の満点合格者となった。

同検定では、高校数学の全範囲や関数電卓を使いこなす能力、数学的思考力が要求される。廣田君は昨年6月、同検定の2級に満点合格し、同年11月に1級を受験した。

第83回となった同検定(1~4級)の受験者数は全国で約6万人。方程式とその応用、ベクトルと面積・体積、統計処理の3科目から構成される1級は、854人が受験し合格者は224人。全国的な合格率は10~20%程度だという。

同校では過去2年間で3人が1級に合格しているが、満点合格は初めて。3科目満点合格は超難関といい、今回の満点合格者は全国でも廣田君だけという。

このほど同校で行われた表彰式で、西村校長は、全国工業高等学校長協会からの表彰状や特別賞の盾、ボールペンを贈呈し、「本当にすごいことなので、今後も自信を持ってさまざまなことに取り組んでほしい」と激励。

廣田君は「箱根駅伝で耳にした『努力は裏切らない』という言葉を胸に、毎日3時間練習し努力を積み重ねてきたのでうれしい。将来は統計処理に関する仕事に就きたい」と笑顔で話した。

 

西村校長㊨らの祝福を受け、歓談する廣田君㊧