新たに6人感染 老人ホームでクラスターも
和歌山県は4日、県内の幼児から90代の6人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。このうち3人は住宅型有料老人ホーム「そうせい宮前」(和歌山市杭ノ瀬)の職員と入所者で、同施設の感染者が計6人となり、県は県内25件目のクラスター(感染者集団)に認定した。
6人はいずれも発表済みの患者の濃厚接触者で、2人は症状が安定し、4人は無症状。保健所管内別の内訳は、和歌山市が3人、岩出が2人、橋本が1人。県内の感染者は累計1091人となり、11人が退院し、4日午後1時時点で82人が入院している。
「そうせい宮前」の関連では、入所者の80代男性と90代男性、職員の40代女性が感染。3日までに入所者2人と職員1人の感染が発表されており、計6人のクラスターとなった。
岩出管内では、上岩出保育所(岩出市南大池)を利用する女児1人が感染し、同保育所のクラスターは7人となった。また、発表済みの同保育所の男児の同居家族で、介護事業所職員の40代男性の感染も判明し、勤務先の施設利用者7人を検査する。
橋本管内で感染が確認された20代会社員女性は、1月28日発表の50代女性の同居家族。検査で一度陰性だったが、再検査で陽性となった。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、2日続けて新規ルートの感染者がなかったことは「望ましい」としながらも、介護施設で新たにクラスターが発生したことから、「医療機関、介護施設では念には念を入れた対策の徹底をお願いしたい」と話した。