県立全日制は0.89倍 21年度公立高校本出願
和歌山県教育委員会は5日、2021年度県内公立高校入試の本出願状況を発表した。県立全日制(29校4分校62学科)は入学者枠数6063人に対し、一般出願時より11人少ない5389人が出願し、倍率は0・89倍。5年連続で1倍を下回り、現行の入試制度となった09年度以降で過去最低だった前年度の0・90倍をさらに下回った。
一般出願時から出願先を変更したのは県立全日制で375人。出願者が増えたのは22校1分校35学科で、増加数は和歌山商業ビジネス創造科が23人、粉河普通科が21人などで多かった。出願者が減ったのは15校20学科で、那賀普通科が39人、向陽普通科が30人などで減少数が大きかった。
県教委は「和歌山の子どもは和歌山で育てる」方針から、減少が続く生徒数に比べて各校の定員を多めに設定しており、倍率が過去最低だったことは想定通りとしている。
県立定時制(8校10学科)の倍率は0・30倍で、市立全日制(2校5学科)は0・73倍、同定時制(1校2学科)は0・13倍だった。
県立全日制で競争率上位の学校・学科は、普通科が向陽1・23倍▽粉河、桐蔭1・10倍▽神島1・08倍▽箕島、田辺1・05倍▽笠田1・04倍——。専門・総合学科は、和歌山工業建築科1・30倍▽同産業デザイン科1・28倍▽田辺工業情報システム科1・23倍▽和歌山工業創造技術科1・15倍▽紀北工業システム化学科1・13倍——となっている。
11日に学力検査、12日に面接・実技検査などがあり、合格発表は19日午前10時に各校に掲示する他、11時に県教委の専用ホームページにも掲載する。