震災影響し大幅悪化 1~6月景気動向
和歌山商工会議所が発表した本年度上期(1~6月)の景気動向調査結果によると、業況DI(前期に比べ上昇とした割合から下降とした割合を引いた指数)は製造業でマイナス29・4(前期比49・3低下)、非製造業ではマイナス27・2(30・8低下)と悪化した。東日本大震災の影響で製造業では3半期、非製造業では4半期続いた持ち直し傾向から大幅な悪化に転じた。
特に売上DIが製造業マイナス9・9(28・1低下)、非製造業マイナス11・2(22・1低下)、仕入れ単価DIが製造業マイナス68・6(25低下)、非製造業マイナス35・2(53・7低下)と大きく低下した。
来期(7~12月)の業況DIは製造業0・0、非製造業マイナス14・2と持ち直す見通し。同会議所では「小幅ながら改善の見通しとなっているものの、依然需要の停滞や原材料価格の高止まりによる仕入れ単価の上昇など、不透明感が強いことがうかがえる」としている。
調査は郵送によるアンケート方式で、7月8日から387事業所を対象に実施。回収数は206(回収率53・2%)。