電車内でミュージカル りら生が世界初挑戦
電車内でミュージカルを発表する世界初の取り組み 「貴志川線でGO」 が19日、 和歌山電鐵貴志川線の電車内で開かれる。 仕掛け人は、 りら創造芸術高等専修学校 (紀美野町真国宮) の学生。 同校で11月5、 6の両日に開く異文化交流の祭典 「第3回世界民族祭」 に向けたプレイベント。 学生らは 「自分らにとってもめったにない体験なので、 みんなテンションが上がってます」 と張り切っている。
当日は全校生徒32人が参加し、 うち20人が出演する。 電車が発車する前の午前11時40分から、 貴志駅の特設ステージでタップダンスを披露し、 同駅発 (11時56分) ~和歌山駅着 (午後零時27分) の電車内でミュージカルを発表する。
同校ではこれまで日本舞踊の 「老松」、 ジャンベやボンゴなどアフリカ民族楽器を使った演奏 「ママリエ」、 オリジナルソング 「ヒマワリ~愛っていいな~」 の制作・発表などに取り組んできた。 今回はそれらをまとめ、 各演目を一つのつながりのあるストーリーに仕立てた。
本番は通常の営業車両の中で行う。 時間にシビアな発表になるため、 これまで車庫内にある営業していない車内でリハーサルも行い、 時間配分を入念にチェックし、 各演技の質を高めてきた。 当日はインドの飲み物 「チャイ」 の振る舞いも行う。 電車賃は同区間片道360円。
3年生の海津由布子さん (17) は 「自分にとっては3回目の世界民族祭。 今では地域の人が積極的に協力してくれる行事になりました。 たくさんの人に楽しんでもらえるようしっかりとPRしてきたい」と話している。