世界一の技披露 城所さんがカービングショー
チェーンソーアート世界チャンピオンの城所(きどころ)ケイジさん (44) が16日、 海南市大野中のわんぱく公園で 「カービングショー」 を開催。 リズミカルな音楽に合わせた迫力の技で観客を驚かせ、 フクロウとクマの親子の作品を削り上げた。 森林環境の保全などに向けた県の 「紀の国森づくり基金」 の活用事業として同園が主催した。
チェーンソーアートは、 チェーンソーで彫る彫刻のこと。 主に丸太を作品に仕上げる。「世界で一番危険なアート」 とも呼ばれている。
会場では、 木の破片が見物客に飛んでこないよう網が四方に張られ、 その中で防護服、 ヘルメット、 マスクなどを身に着けた城所さんが実演。 長さ約120㌢、 直径35~40㌢の大きなスギの丸太を、 勢いよく削っていった。 城所さんは数種類のチェーンソーを使い分け、 動物の顔など細かい部分も再現。 見る見るうちに丸太から動物に変わっていき、 見物客たちは驚いた様子だった。 子どもらは 「すごい迫力や」 「形が変わっていくのがおもろい!」 と夢中になっていた。
城所さんは 「スポーツ性のあるワイルドなチェーンソーアートをたくさんの人に楽しんでもらいたい。 また、 森など自然の大切さもショーを通じて感じてもらえれば」 と話している。
城所さんは11月19、 20の両日、 田辺市龍神村で開かれる林業と文化の祭典 「翔龍祭」 (龍神林業まつり・村民文化祭) でもカービングショーを開く。 祭典は午前10時から午後3時まで。 問い合わせは龍神チェンソーカービング倶楽部事務局 (℡0739・78・8105、 FAX0739・78・8106) へ。