ことしの教訓を来年に 官公庁で仕事納め式
ほとんどの官公庁で仕事納めとなる28日、県庁や和歌山市役所でも仕事納め式が行われ、一年を総括するとともに新年に対する決意を新たにしていた。 ことしは、東日本大震災や台風12号水害など災害が続発。 円高の影響で経済状況が悪化するなど暗い話題が多かったが、女子サッカーW杯で 「なでしこジャパン」 が優勝し、県内でも智弁和歌山野球部の髙嶋仁監督が甲子園通算勝利数歴代1位なるなど、 明るいニュースもあった。
県庁 正庁に課長級以上の幹部職員約130人が集まった。 仁坂吉伸知事は、 紀伊半島大水害の被害を振り返り、 「おののきながら、 戦わずして敗れた」 とする一方で、 「県としてリーダーシップを取って被害から早く立ち直るため、 獅子奮迅 (ふんじん) にそれぞれの部署で動いてくれた。 ある程度の成果はあった」 と職員をねぎらった。 そして、 「大敗北の中から立ち上がった教訓を、 次につなげるべく来年も頑張ってほしい」 と力強く呼び掛けた。
和歌山市 市役所では、 大橋建一市長が大会議室で課長職以上の幹部職員約170人を集めて訓示。 東日本大震災や台風12号に触れ、 「底知れぬ自然の猛威を甘く見ていたと思い直さざるをえない」 と振り返り、 「支援活動に従事した職員には苦労を掛けました」 と被災地に派遣された職員の労をねぎらった。 また、 休み中には 「いざというときにどこに逃げるか2通りの経路を考え、 家族が落ち合う場所を決めておいてほしい」 と呼び掛けた。 最後に 「日ごろ支えてくれている家族や仲間にあらためて感謝し、 絆を深めてほしい」 と述べた。