「元気届ける大会に」 王さんが仁坂知事訪問

 紀伊半島大水害からの復興を願って開かれる 「第22回世界少年野球大会三重・奈良・和歌山大会」 を前に、 元プロ野球監督で、 世界少年野球推進財団理事長の王貞治さん(71)が14日、 県庁の仁坂吉伸知事を同大会の協力依頼のため訪れた。

 同大会は、 国内外の少年野球チームの交流試合や、 参加者同士の親交を深めるパーティーなどを行う。 今回は、 三重県熊野市を中心に7月24~29日に開催し、 新宮市でも国際交流試合を行う。 世界15カ国から335人の子どもが参加する予定。

 王さんは、 「昨年、 台風で大きな被害を受けられたが、 こういう時だからこそ役に立てればと思った。 和歌山も復興するのが大変だろうけど、 みんなで気持ちを合わせて工夫して、 今まで以上の幸せを自分のものにしてほしい」 と激励。 「世界の子どもたちが、 和歌山の文化や歴史などに触れ、 新たな体験ができる。 参加した子どもたちに元気を与えられるような内容のある大会にしたい。 野球を通じて交友の輪が広がれば」 と笑顔で話した。

 仁坂知事は 「紀伊半島で開いていただいてありがたい。 今、 急ピッチで復旧を進めています。 和歌山はもてなしが得意なので、 世界の子どもたちに和歌山を知ってもらえたら」 と話していた。