和歌山ブランド向上へ 県とJA「推進会議」設立

 県とJAグループ和歌山は、 協働で効率的なPR活動を行い県産農産物の魅力を全国発信しようと 「和歌山ブランド向上対策推進会議」 を設立し、 海南市日方のJAビル (海南仮事務所) で初会合を開いた。 首都圏でのトップセールスやPRイベント、 主要都市での和歌山フェアなどを展開していく。

 和歌山にはミカン、 梅、 柿など全国一の生産量を誇る農産物をはじめ、 これらを使った加工品が数多くある。 それぞれ地域別や作目別に販促活動がされているが、 県産農産物の総合的なPRに取り組み 「和歌山ブランド」 としての認知度を向上させるため共同戦線を張った。

 同JAグループ全体で対象となる農産物の生産額は約490億円 (果実約350億円、 野菜約90億円、 花卉 (かき) 約50億円) と市場は大きい。

 来年度の事業費は全体で3500万円。 うち同JAグループが2500万円、 県が1000万円をそれぞれ拠出した。 この日の会合では、 会長に県農業協同組合連合会の楠本健次常務理事、 副会長に県農林水産政策局の古田雅昭局長が決まった。

 また同会議では農産物だけでなく、 水産加工品をはじめ、 観光面でも和歌山の魅力を発信するなど、 県全体を広くアピールしていく。