紀北東道路 高野口―紀北かつらぎ間が開通

 京奈和自動車道・紀北東道路の高野口―紀北かつらぎインターチェンジ (IC) 間4㌔が22日午後、 供用開始された。 午前には紀北かつらぎIC側で記念式典が行われ、 仁坂吉伸知事や県選出国会議員の他、 関係者約200人で開通を祝った。

 当日はあいにくの雨。式典であいさつした仁坂知事は「『雨降って地固まるな』という気持ちです。これからますます道路が(国により)整備されることを祈ります」。かつらぎ町の井本泰造町長は 「農作業の効率化だけではなく、災害時の安定した交通の確保、産業振興が図られることと思います」と述べた。

 テープカット後、県警のパトカーを先頭に関係者の車30台が一列になり、通り初めを行った。式典を見に来ていた同町大薮の農業、西村喜子さん(62)は「農作物を奈良の市場に持っていくので、この道路完成はとてもうれしいです」と話していた。

 同道路の開通により紀北かつらぎICから五條北ICまでの約23㌔がつながった。今後県内では、来年度内に紀北かつらぎICから打田IC(仮称)までの12・9㌔が開通する予定。