中高生が駅前でマナーアップ啓発

 青少年に公共マナーを守ってもらおうと、 県警は23日、 県内各地の駅前などで地元の中高生と協力し、 街頭啓発活動を行った。 駅の利用者や通行人に啓発グッズを配り、 電車内でのマナー向上やごみのポイ捨て防止などを呼び掛けた。 ことしで10年目を迎えた 「きのくに・さわやかマナーアップキャンペーン」 の一環。

 和歌山市 和歌山東署などはJR和歌山駅西口周辺で実施。 市立東和中学校と日進中学校の生徒20人を含む約70人が参加した。

 生徒らは看板を持って 「思いやりは心のマナーです」 「迷惑行為はやめましょう」 などと通行人に呼び掛け、 チラシ約1000枚などを配った。

 日進中学校2年生の山本賢生君 (13) は 「少しでもマナー違反をなくせれば。 良い環境にするためにも、 マナー違反をしている人を見掛けたら注意するように心掛けたい」 と話していた。

 海南市 海南署と市立海南下津高校 (柳和希校長) などはJR加茂郷駅前で行い、 約20人が参加した。

 同校生徒会の生徒らは、 ティッシュとばんそうこうを100個ずつ、 あぶらとり紙を300個配布。 通勤・通学客に大きな声でマナーを守ることの大切さを訴えた。

 生徒会書記次長で2年生の瀧谷奈津希さん (16) は 「私たちが一声掛けることで、 高校生をはじめ多くの人の駅や電車内でのマナー向上につながればと思います」 と話していた。

 県警本部少年課は 「参加した生徒が 『自分も大人になったらありがとうと言えるようになりたい』 と話すなど、 社会に参加する活動が子どもにいい影響を及ぼしている」 と話している。