踏切内の男性救出 北高サッカー部

 「チームワークが良かった」。先月中旬、県立和歌山北高校(和歌山市市小路)サッカー部の生徒5人が、遮断機が降りた踏切内で立ち往生していた市内に住む北谷貞二さん(62)を救出。12日には北谷さんが「お礼を」と同校を訪れた。

 北谷さんを助けたのは、3年生の鹿嶋夕斗君(17)、近藤諒紀君(同)、馬崎直士(同)、大澤舜一君(同)、百間谷修平君(同)。

 先月16日午後5時ごろ、北谷さんは市内の病院へ向かう途中、5人はレンタルビデオショップへ行く途中に同市吉田にある踏切を通った。5人が踏み切りを渡り終えた頃、北谷さんはまだ線路の上を横断中だった。

 馬崎君が「大丈夫かな? 行かなやばいんちゃう」とメンバーに呼び掛け、大澤君がいち早く自転車を降りて北谷さんをおんぶしようと向かった。馬崎君らは北谷さんの荷物などを分担して運び出した。

 北谷さんは「間一髪のところを助けてもらいました。チームワークが良かった」と振り返った。