中国の友好都市から防災視察団 紀の川
中国・濱州市の地震防災視察団は14日、紀の川市西大井の市役所を訪れ、中村愼司市長と面会した。県からの紹介を受け、両市は平成19年10月に友好都市関係を締結しており、友好都市交流事業の一環で、視察団が初めて同市を訪れた。
視察団の7人が市役所を訪れると、紀の川市職員から温かい歓迎を受けた。
中村市長は「友好関係を締結し、ことしは5周年を迎える。両市と両市民にとって喜ばしいことであり、友好の歴史に新たな1ページを刻んだ」とあいさつした。
張忠華(チョウチュウカ)団長は「今回の訪問でさらに両市間の友好を深めたい。日本の災害防止について、情報公開や建物の耐震構造などを学びいい勉強になった」と話した。中村市長は桃染めのスカーフなど、張団長は同市の有名な画家が描いた絵をそれぞれ贈呈した。
その後紀の川市職員が現在建設中の新庁舎の免震構造について説明。基礎と建物の間に積層ゴムなどの装置を設置することで地震エネルギーを吸収し、地震時に建物に伝達する地震力を低減することを伝えると、団員らは興味深く耳を傾けていた。
視察団は13日に来日し、14日は県防災センターも訪問した。