災害復興に東奔西走 国民の生命守る政治を
5月6日、 北関東を同時多発的に竜巻が襲い、 茨城県つくば市と栃木県真岡市では合計約2000棟を超す住宅が屋根を飛ばされるなどの被害を受けました。 つくば市では中学3年生の男児が自宅の下敷きになって死亡するという大変痛ましい犠牲者も出ました。
つくば市には3・11の東日本大震災後に福島県の浪江町や双葉町から避難し、 ようやく普通の生活を取り戻し始めた矢先に今回の竜巻にあい、 家を追われる羽目になったという方々もいます。 放射能と竜巻という二重の災害にあったわけです。 同じ日本人として大変心が痛みます。
私、 玉置公良は5月14日、 衆議院災害対策特別委員会の一員として今回の竜巻の被害を受けた茨城、 栃木両県の被災地の調査に行き、 現場の生の声を聴きました。 3・11の被害で受けた屋根の修理もようやく終わり、 さあ、 これから心機一転頑張ろうとしていたのにまた屋根を飛ばされ、 肩を落として意気消沈していらっしゃる方の姿が脳裏から離れません。
「国民の生活が第一」 の政治理念の下、 今後、 委員会等で災害復旧に迅速に取り組んでいきます。
東京電力福島第1原発から20㌔圏の警戒区域に位置する福島県富岡町。 この町に農業を営む松村直登さんは事故後、 一人住み続けています。 大震災後、 英BBC放送やAP通信、 AFP通信など海外の多くのメディアにも取り上げられ世界的にも有名な方です
この富岡町内には数十匹の犬や猫、 牛約400頭がいて、 松村さんは、 動物愛護団体から送られた餌を毎日与え歩いています。
立ち入り禁止の警戒区域で取り残された動物たちと一人で向き合っている姿に強く胸を打たれた私、 玉置は5月7日、 動物愛護団体であるUKC・JAPANの細理事長とともに富岡町役場を訪れ、 町長、 松村さんにお会いしました。
席上、 松村さんから 「原発の被害にあったのは人間だけではなく、 動物たちも被害にあっている。 人間も動物も同じ命だ」 と危険区域内で一人残って動物たちの面倒を見ている心情を吐露されました。 そのうえで、 動物たちを一カ所に集めて保護できる施設を作ってほしいとの要望を受けました。
こうした松村さんの姿勢に私は大変感銘を深くし、 「自分にできることは全力で応援していきたい」 と約束しました。
農林水産省は、 原発から半径20㌔㍍圏内の家畜の取り扱いについてこれまでの原則安楽死を改め、 一時帰宅が柔軟に認められる等 「通い」 が可能となった農場で飼育ができるよう方針を改め、 一歩前進しました。
東日本大震災に際しては台湾のNGO、 台湾仏教慈済慈善事業基金会から総額53億円もの見舞金を頂きましたが、 私が窓口となって3県25市町村の被災地に同行し被災者一人ひとりに直接手渡しをすることができました。 4月に東京で報告会があり平野達男復興大臣はじめ被災地の首長が出席し謝辞を述べました。
昨年9月の台風12号は、 我が和歌山県内に大きな被害をもたらし、 いまだに、 その復旧・復興が終わっていません。
4月20日、 議員会館に突然新宮市長が来られました。 市長は沈痛な面持ちで次のように語ってくれました。 当初推計していたごみの量より5000㌧~7000㌧も増えることが今年の2月の段階で判明し、 それの処理に要する追加費用は約3億円にも上り、 とうてい市の単独事業で賄える規模ではない、 と。
こうした市長の切実な声を聞いて早速、 環境省の担当者に来ていただき、 実情を踏まえて迅速に対応してもらうよう要請しました。 現在、 実現の方向に向かって動き出したとの報告を聞きほっとしています。 また、 この台風12号被害の復旧については被災した市町村から要望の強かった特別交付税について上積みすることができました。
和歌山県の歴史や自然資源を生かした観光を振興し、 農林水産業の振興により地域経済を活性化するためにも、 また、 津波など防災対策にも、 未着手となっていた近畿自動車道紀勢線のすさみ―太地間、 新宮―大泊間の早期開通、 いわゆるミッシングリンクの解消は喫緊の課題ともなっています。 これが完成すれば分断された高速自動車網が整備され紀南地方の災害に備えた道の確保、 地域の経済発展を図ることができます。
昨年12月20日、 市町村や議会などの関係者とともに首相官邸に野田総理を訪ね、 このミッシングリンクの解消も強く訴えてきました。 その結果、 平成24年度予算で調査着手することが決まり、 ミッシングリンクの解消に向けて大きく一歩前進することとなりました。
日本は四海に囲まれ豊富な魚資源に恵まれる一方、 津波などの被害や暴風雨にさらされる危険とも隣り合わせです。 また、 異常気象も今後増えることが予測され、 多くの地震帯も列島を縦断しています。 国民の生命と財産を守るためにも災害対策を万全に行う、 そして、 不幸にして万が一にも災害に見舞われた時は迅速に対応する。 これが政治の基本だと思います。 国政を預かる一国会議員として今後も全力で取り組んでまいります。