真道ゴー 14日に世界フライ級タイトルマッチ
打倒マリアナだ。 米国現地時間14日、 カリフォルニア州オンタリオ市の市民ビジネスバンクアリーナで開かれるWBC女子世界フライ級タイトルマッチで、 王者マリアナ・フアレス (メキシコ・32) に挑むクラトキボクシングジム (和歌山市園部) の真道 (しんどう) ゴー選手 (24・同級3位) の仕上がりが順調のようだ。 日本人選手数十年ぶりとなる敵地でのベルト獲得に向け、 視界も良好だ。
マリアナはプロボクシング戦歴33勝5敗3分け。 5月には13回目の防衛に成功している。
ベルト獲得までの構想はできた。 マリアナの試合ビデオを研究し、 戦い方を分析。 「スピードでは自分に分がある」 と力強い。
今回のテーマは右のカウンター。 今までは前に出てくる相手に対してバックステップで距離を保っていたが、 相手の攻撃を積極的にカウンターで合わせていく。 さらに先手を奪うことも戦略の一つ。 より質の上がった右ストレートも武器となる。 マリアナはスタミナが豊富で後半に巻き返してくる傾向があることから 「前半にポイントを稼ぎたい」 と話す。
最近では東京にけいこへ出向き、 世界ミニ・フライ級チャンピオンの藤岡奈穂子選手らとスパーリングを実施し、 本番に向けて調整を進めてきた。 スタミナ、 軽量ともに心配はないようだ。
真道選手は 「マリアナがどれだけすごいチャンピオンか知らないけど、 勝つのは自分」 と闘志を燃やし、 「いろんな人が支えてくれている。 感謝の気持ちを忘れずリングに上がりたい」。 原田哲也会長 (67) は 「世界チャンピオンだけしか考えてない。 練習したことを出せるようにスタッフも一丸となって勝ちに行く」 と意気込んでいる。