8連覇に向け船出 智弁和歌山

 大会4日目の16日は県営紀三井寺球場で2回戦3試合があり、第1試合で智弁が田辺を2―0で下し、8連覇に向けてスタートを切った。蔭地野、吉川両投手の継投で完封勝ちを収めた。

 〔第1試合〕
智弁和歌山
1000001002
0000000000
田辺
 〔智〕蔭地野、吉川―川崎〔田〕神原―玉置

 智弁は初回、無死満塁から内野ゴロの間に1点を先制。7回、1死2塁の好機では嶌が直球を右前に運び貴重な追加点を奪った。投げては先発の蔭地野、吉川の継投で田辺打線をわずか1安打に抑える完封勝ち。

 髙嶋監督は「相手投手が良かった。打線はこんなもんだと踏んでいたので完封狙いだった。予想通りの試合展開」と試合を振り返った。

 智弁の先発蔭地野は初回を三者連続三振で切り抜けると、交代した5回までに許した安打は1本のみ。6回からマウンドに上がった左腕吉川も4回を無安打に抑える好投を見せた。

 両投手合わせて計12個の三振を奪い与えた四死球は1。9回を打者27人に抑える安定した投球で存在感を示した。