「どえらい」おもろい和歌山 デザイン展

 「和歌山」をテーマに、デザインとアートで表現した作品展「どえらい」が30日まで、和歌山市小野町のonomachiα(あるふぁ)で開かれている。

 デザイン事務所「NAP」(同市八番丁)が手掛けるもので、代表の藤戸佐千世さん(34)は「和歌山っておもろいやん、面白いことやってるやつもおるんやなって思ってもらえれば」と話している。

 ベタでダサイとされがちな和歌山弁をかっこ悪いからかっこいいにならないかという思いから「すごい」を意味する「どえらい」を、あえてタイトルに選んだ。

 グラフィック、アート作品計16点を展示。白良浜や千畳敷にインスピレーションを受けて表現したアクリル作品の他、那智の滝をイメージし、質感もさまざまな白い和紙の切れ端をつなぎ合わせて表現したインスタレーション「WATERFALL」はふわふわと涼しげに風に揺れている。

 和歌山弁のタイポグラフィー(文字を使ったデザイン)も並び、「あらくたい」の文字イメージを立体的に表現したものや、「あが」「てき」をアルファベット「AGA TEKI」と表現するなど、さまざまな方向から、かっこよくアートな和歌山に迫っている。

 藤戸さんは「見方や考え方を少し変えるだけで、退屈だったものが魅力あるものに感じるもの。作品展がそんなきっかけになればうれしい」と話している。

 午前11時から午後6時。問い合わせは、同店(℡073・425・1087)。