やった!銀メダル 体操田中兄弟に拍手

 ロンドン五輪、体操男子団体決勝のパブリックビューイング(ロンドンオリンピック県代表選手を応援する有志の会主催)が7月31日未明、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、約300人が県出身の田中和仁・佑典選手らに声援を送った。

 会場には2カ所にスクリーンが用意され、仁坂吉伸知事や田中兄弟が幼少期に所属していた「オレンジ体操クラブ」の生徒らが声援を送った。

 スクリーンに田中兄弟が映されると、会場のボルテージは一気に沸き上り、一体感に包まれた。日本がライバルの中国と激戦を繰り広げる中、4種目目の鉄棒で着地を決めた佑典選手に会場からは大きな拍手が送られた。

 最終種目のあん馬では3人目で登場した内村航平選手の演技に対する採点ミスがあり、日本の順位が4位から2位に繰り上げられると、会場からはこの日一番の歓声が上がった。

 同クラブ指導者の伊熊博文さん(59)は「堂々としていて感動しながら見守っていた。メダルは頑張ってきた証」と2人をたたえた。

 和仁選手が和歌山北高校時代の体操部の先輩だった大漁直輝さん(28)は「メダルが取れてよかった。一生懸命さがよく伝わった」と話していた。