「和歌山にしかできないことを」 石橋社長語る

 ガソリンスタンド経営などを行う㈱石橋 (印南町) の石橋幸四郎社長が6日、 和歌山市で農家ら約90人を前に 「地域資源を活用した新ビジネスの創造」 をテーマに講演した。 石橋社長は、 県の森林・海洋資源、 豊富な日射量を生かした再生可能エネルギーなどに触れ、 「和歌山にしかできないことに挑戦することが大切。 諦めずに少し切り口を変えることで、 いろいろな発想が出てくる」 と話した。

 地域の農業経営の発展と改善を図ろうと、 「県担い手育成総合支援協議会」 が開いた 「平成24年度担い手交流会~地域に根ざしたビジネス展開~」 の一環。

 同社は石油製品などの販売の他、 約5年前から地域の森林資源を生かしたバイオ事業・キノコ栽培に取り組み、 菌床栽培から販売までを行っている。 その作業には障害者も雇用し、 障害者雇用の促進につなげている。

 石橋社長はスギの間伐材や、 シイのおが粉を利用したエリンギとシイタケの菌床栽培について紹介。 収穫後の廃菌床を有機農業用堆肥として再利用することで循環型社会の構築を目指しているとし、 「何のためにするのかを考えること、 地域密着型であること、 情報発信していくことが売り上げにつながっていく」 と話した。