最優秀賞決まる 海南ご当地おにぎりコンテスト

 和歌山ならではの素材・農水産物を使った海南市の「第1回ご当地おにぎりコンテスト」の最終審査会が14日、海南保健福祉センターで開かれ、同市下津町下、西中禮子さん(58)の「和歌山の幸まぜまぜおにぎり」が最優秀賞を受賞。優秀賞の2作品とともに11月11日の「海南軽トラ市」で販売される他、地域の観光資源として売り出していく。

 応募72作品の中から海南飲食業組合による1次書類選考で残った8作品を各応募者手作りの実食で審査。同組合の山下清彦理事長を委員長に同市の神出政巳市長、海草振興局の木村雅人振興局長、海南商工会議所の岡甫副会頭、ながみね農業協同組合の角谷泰宏代表理事専務、近畿ローソン支社和歌山支店の阪下豊範支店長が審査員を務め、「和歌山らしさ」「おいしさ」「見た目」「オリジナル性」「普及性」の5項目で評価した。
 「和歌山の幸まぜまぜおにぎり」は梅干し、ちりめんじゃこ、わかめを混ぜ合わせて作ったおにぎり。各項目の総合点で1位となった。普段食べられているものを使い、簡単に作れるところがポイント。西中さんは「娘に勧められて応募しました。びっくりしています。地元のものを使って簡単シンプル、味をしっかりさせました」と笑顔を見せていた。

 優秀賞の商工会議所賞には宮向克則さん(43)=和歌山市太田=の「梅どりの親子おにぎり」、JAながみね賞には「おいしさ」で家本幸さん(53)=有田市宮原町道=の「紀州梅どりでコッテリ焼きおにぎり」。特別賞の海草振興局長賞には出口企生子さん(69)=大野中=の「大根葉としらす入りおにぎり」、ローソン賞には谷山勝也さん(42)=下津町塩津=の「アシアカエビの海老おにぎりフライ」が選ばれ、表彰式で各入賞者に表彰状と副賞が贈られた。

 山下委員長は「審査が難航するアイデアたっぷりの作品ばかりでした」と講評。「軽トラ市」は5月から毎月第2日曜日にJR海南駅前広場で開催されており、地元で生産された農水産物、県内産の素材にこだわった食品や加工品が好評販売されている。