師走の国政決戦始まる 出陣式で第一声
第46回衆院選が4日、公示された。県内3小選挙区には11陣営が立候補(午後1時現在)。民主党が大勝した前回総選挙から3年3カ月、政権運営への評価が問われる中、16日の投開票へ、既成政党と第三極をうかがう新党が入り乱れる師走の国政決戦の幕が開けた。
県内小選挙区は、1、2区が民主、自民、共産、維新が激突。3区は民主を除く各党の三つどもえとなっている。
原発やTPP(環太平洋経済連携協定)、消費税などの争点とともに注目されるのが政権の行方。民主が逆風の中で政権を死守するのか、自民・公明が奪還するのか、第三極を含む新政権誕生か。日本の方向性を占う重要な選挙となる。
立候補の受け付けは、県庁北別館2階で午前8時半から始まった。各候補とも代理人が届け出を済ませ、選挙事務所などで有権者への第一声を上げた。
県内小選挙区の候補のうち、共産の3氏を除く8氏が比例近畿ブロックに重複立候補した。
1区(定1 ― 候4)上から届け出順
国政に戻って日本を再建することでしか、 私は皆さんにご恩返しができない。
現在、 一年生議員としては初めて、 2つの政務官の役職をいただいている。 日本経済をよくするという、 私のやりたかった仕事は始まったばかり。 それを実現させてほしい。
和歌山の皆さんの思いを国政に確実に届けていきたい。 今回の選挙は大変難しいが、 12日間、 真っ向から、 正直に、 真っ直ぐに戦う。
スイッチ切り替える
明治維新はたった1000人の志士が国を変えた。あのとき変えなければ、もっと苦しい思いをしていた。自公民の体制が続けばこの国は静かに貧しくなっていく。断じてあってはならない。もう一度、豊かな明るい日本を取り戻したい。一人ひとりの良心に訴えたい。本当に今のままでいいのか。子どもや孫が働く頃、そんな貧しい国になっていいのか。任期中に必ずスイッチを切り替える。
若者が働ける和歌山
和歌山は今、 仕事も少なく精いっぱいの状態。 必要とされているのは、 故郷 「和歌山」 で、 将来を夢見て一生懸命に生きている若者を守ること。 若者が和歌山で働くことができるようにする。
民間の現場で仕事をしてきた私にしかできないことがある。 4候補者の中で一番効果が出せるのは誰か? 3年間で失われたものは大きい。 今選挙は日本を取り戻す戦い。 身を粉にして戦う。
政治の根本にメス
今回の選挙は新しい政治を切り開く、 その第一歩。 消費税増税を中止させ、 豊かな社会保障をつくる。 原発をなくして再生可能エネルギーを普及させる。 国民の暮らしを守るため、 憲法を何としても守る。 この3つを国会での仕事にする。 自民党型の古い政治か、 それとも新しい政治を求める日本共産党か2つの選択。 政治の根本問題にメスを入れ、 今後の改革を進める共産党への支援を願う。
2区(定1 ― 候4)上から届け出順
地方から日本変える
地方から日本を変える大改革を共に進める仲間になりたいと、 日本維新の会へ移籍する重い決断をした。 施策を一つだけ申し上げる。 大阪都構想を進化させて広域的な自由な経済圏をつくり、 和歌山の美しい自然、 フルーツ王国の魅力に磨きをかけ雇用をつくっていく。 再生可能エネルギーを中心とした日本の環境の拠点を和歌山につくっていく。 阪口直人の決断を信じて共に戦っていただきたい。
安定した政治の実現
今の日本に求められているのは安定した政治の実現、 自公連立の安定した政党による政権の樹立で一つひとつの課題を着実に解決していくこと。 政策では経済、 教育、 外交、 安心を取り戻す。 特に円高、 デフレ、 景気対策は喫緊の課題。 地域経済の復活を支えたい。
また、 防災、 人生100年時代への対策、 地方分権に引き続き取り組んでいく。 最後まで熱烈な支援を心から願う。
平和な日本をつくる
いろんな政党が出てきている中で、 共産党は90年筋を通してきた。 今は危険な政治を競い合っている状態だ。 共産党は原発をただちになくし、 安心で安全な日本に。 「自国で食料を作れない国は滅びる」。 TPP参加反対を貫き通す。 子どもの医療費無料化を中学生まで引き上げたい。 そして憲法を守り、 子どもを戦争に行かせない平和な日本をつくりたい。 どうか国会へ押し上げてほしい。
「信義」持つ候補選んで
自分の名前をこんなに大きくアナウンスするのは初めての経験だが、 12日間の選挙戦は 「民主党のちかひろ」 を皆さんに知ってもらうために声をからして精いっぱい頑張りたい。 政治家として一番大切なことは人から得た信頼を裏切らないこと。 今回の選挙戦で 「信義」 を訴え、 有権者の皆さんには信義を持つ候補者を見極めてもらいたい。 支持者の声を力に変え、 心を込めて訴えていきたい。