元阪神・濱中さんと「ボッチャ」白熱

 平成27年の 「紀の国わかやま大会」 (第15回全国障害者スポーツ大会) に向け、 障害者スポーツを多くの人に知ってもらうためのイベントが27日、 和歌山市本町の 「わかやまスポーツ伝承館」 で開かれた。

 田辺市出身で、 元阪神タイガース選手の濱中治さん (34)が特別ゲストとしてトークショーに出演。 来場者約100人が楽しい話に聴き入り、 濱中さんとパラリンピック種目競技 「ボッチャ」 で競うなど、 楽しい時間を過ごした。

 同所で2月11日まで開催中の、 写真展示などで障害者スポーツを紹介する 「スポーツフェスタ」 の一環。 27日で、 同大会の開催まであと1000日と迫った。

 ボールを投げたり転がしたりして的に近づける 「ボッチャ」 では、 濱中さんが子どもたちと対戦し、 互いにファインプレーも続出。 濱中さんは 「頭を使うし、 むきになってしまうほど楽しかった」 と話し、 対戦した楠見東小学校4年生の久保奏太君 (9) は 「初めてだったけど、 いろいろ考えながらやるのが面白かった」 と笑顔で話していた。

 トークショーで濱中さんは選手時代を振り返り、 常にいいイメージを持ちながら、 さまざまな場面を想定して練習に励んだことなどを紹介。 パラリンピックの精神にも通じることとしては 「けがや故障で苦しんだ時は、 過去のスタイルにこだわらず自分のバッティングを築いていかなければと感じた」 と話した。

 また、 客席からの 「ことしの阪神はどうなる?」 との質問に 「まず、 優勝はないですね」 ときっぱり答えて会場を沸かせる場面もあった。