「おむすびの味里」破産申請へ

 ㈱東京商工リサーチ和歌山支店は29日、 おにぎりや麺類の販売店 「おむすびの味里」 で知られる㈲味里 (和歌山市福島、 山中浩義社長) が今月上旬に事業を停止し、 破産申請の準備に入ったと発表した。 負債総額は数千万円と見られる。

 同支店によると、 同社は昭和49年に設立。 かつては市内を中心に紀北地区各所に店舗を構え、 深夜まで営業する数少ない飲食店として会社員や学生に親しまれてきた。

 店舗の老朽化が進む中、 近年はセルフ式うどん店など競合先が増えて集客が低下。 採算が取れず、 店舗の閉鎖を余儀なくされ、 直近では和歌山市、 岩出市、 岬町の各1店舗まで縮小していた。 新メニューや弁当宅配などで生き残りを図っていたが、 先行きの見通しが立たず今回の措置に至った。