県内60店で「ジビエウィーク」始まる
県産の野生鳥獣肉が味わえる 「ジビエウィーク」 が1日、 県内の60店舗で始まった。 主催の県や㈱JTB西日本和歌山支店は1月31日、 和歌山市のホテルアバローム紀の国で、 期間中の提供メニューを味わえる内覧会を開き、 関係者が 「わかやまジビエ」 のおいしさを体験した。
農作物に深刻な被害を与えている野生鳥獣を捕獲し、 その肉を地域資源として活用する取り組み。 県内の鳥獣被害の現状は、 平成23年度の被害額が3億2800万円、 22年度が3億5000万円と多額に上る。 イノシシとシカの捕獲頭数は年々増加し、 22年度は2万2802頭、 23年度は2万4049頭だった。
「ジビエウィーク」 は昨年2月に2週間にわたって開いた第1回の好評を受け、 2回目の今回は実施期間を2倍に拡大。 参加店も12店増え、 料理店やホテルが52店、 精肉店が8店となっている。
内覧会には、 同ホテルのメニュー 「猪肉のすき焼き風、 生石高原の卵添え」 などが提供された。 イノシシのバラ肉をミズナや京ネギ、 キノコなどと甘辛く煮上げた料理で、 同ホテル洋食レストラン料理長の竹添充博さんは、 ご飯と合うように仕上げただしや、 肉の臭みを和らげるショウガの工夫などを説明した。
参加者は 「ご飯がすすむ味でおいしい。 臭みも気にならない」 などと、 わかやまジビエに舌鼓。
増谷行紀県農林水産部長は 「ジビエは鳥獣害対策のイメージがあるかもしれないが、 料理自体がおいしいということを知ってもらいたい。 一度食べたら分かってもらえるはず」 と話し、 ジビエウィーク参加各店への来場を呼び掛けた。
ジビエウィークに関する問い合わせは、 和歌山ジビエプロモーションチーム (℡073・400・2044) へ。