新年度異動は852人 国体準備など体制強化 和歌山市

 和歌山市は21日、 4月1日付発令の平成25年度人事と組織改編を発表した。 異動規模は前年度(909人)より小さい852人(うち昇任251人)、局長級の異動は5人(同4人)で、職員数は前年度比27人減の2961人となる。 27年度開催の紀の国わかやま国体・大会に向け、国体推進課を部に格上げし、他の全部長にも同部の兼務発令を行うなど体制を強化した。

 異動の級別内訳は、 部長級24人(うち昇任17人)▽課長級58人(同30人)▽副課長級85人(同34人)▽主務班長級124人(同44人)▽班長級205人(同53人)▽一般351人(同69人)。

 女性職員の積極的な登用を進め、 副課長以上の管理職に占める女性の割合は、 前年度の6・4%から7・8%に増加。 若手職員の育成のため、 国や県に14人(うち女性4人)を研修派遣する。

 国体推進部は総務公室に設置し、 現在の1課2班から1部2課5班体制に拡充される。 全部長等(35人)への兼務発令により、 国体準備に全庁的に取り組む。

 防災などの危機管理体制を強化するため、 部長等23人が兼務していた危機管理部の業務を、 県警からの出向者や保健所危機管理担当職員などを加えた44人の兼務に拡大する。

 救急・救助体制の強化では、 24年度から試行しているドクターカーの本格運用に向け、 警防課に運用担当を配置する。

 生活保護の適正化を図るため、 生活支援課に、 資産調査や就労状況調査などを専門的に行う 「調査支援班」 を新設し、 職員を増員する。

 今回の組織改編により、 部1増、 課1減、 班1減の12局29部119課424班の体制となる。