12日の「和歌祭」に向け、練習大詰め
江戸時代から受け継がれている紀州東照宮(西川秀紀宮司)の大祭「和歌祭」が12日、和歌山市和歌浦一帯で行われる。和歌祭の練り物の一つ「唐船」(とうぶね)の演者たちは、東照宮でけいこの大詰めを迎えている。
唐船の演者たちは8日も出発前に歌う長唄「あめふり」や「端唄」(はうた)、練り歩き歌う「やれ節」などをけいこ。太鼓、ほら貝の音色を力強く響かせ「アヨーイヨイ、ヨーイヤサー」と声を合わせた。
当日、午前11時半から東照宮の108段の石段を勇壮に駆け下りる「神輿(みこし)おろし」が行われ、正午から渡御行列が東照宮開館前を出発し、海岸通り、和歌浦漁港、片男波海水浴場、万葉館、あしべ橋、あしべ通りを練り歩き、東照宮へ。その間、4カ所で演舞する。
西川宮司は「皆さん祭りのために一生懸命練習している。伝統を絶やさないよう、従来の形で当時の祭りを再現したい」と話している。
他にも、なぎなた▽竹籠を背負う軍装「母衣」(ほろ)▽餅搗(つ)き唄▽雑賀踊りなどの各種伝統芸能も繰り広げられる。
渡御行列が行われる午後4時ごろまで交通規制あり。
雨天中止のため、当日の天候が気がかりといい、西川宮司は「演者たちの熱意で晴れてくれたら」と話している。
詳しい交通規制についてはホームページ(http://www.wakamatsuri.com/)で案内している。問い合わせは和歌祭実行委員会(℡073・444・0808)。