KARAの「ロックオン」作詞 和歌山市出身の木村さん

和歌山から世界を股に掛け活躍する作詞家が誕生した。和歌山市出身の木村友威さん(28)が、韓国のガールズグループ「KARA」のアルバム「Girls Forever」(昨年11月発売)に収録の「ロックオン」の作詞を担当した。詞には「自分次第で未来は変えられる。自分の気持ちに素直に」という女の子を励ますメッセージを詰め込んだ。

小さい頃から音楽の世界で羽ばたくことを夢見ていた木村さん。17歳の時、エイベックス・アーティストアカデミー1期生として東京へ通いながら歌やダンスのレッスンを始めた。その後、挫折を繰り返しながらも、諦めることができなかった夢を追い続けた。その陰には、「自分以上に自分を信じてくれた」という母・文映さん(54)の存在が大きい。

昨年7月、「このまま何も動かずに後悔はしたくない」と奮起し、上京。楽曲に詞をつけるのは初めての経験だったが、参加したコンペで選ばれ、見事チャンスを物にした。

ことし4月下旬に、正式にエイベックス専属のクリエイターとなる。現在は東京の飲食店で働きながら作詞活動をしている。「将来は安室奈美恵さんのような、大御所といわれるアーティストの作詞をしたい」と意気込む。また、1曲全て自分で手掛けてみたいという木村さんは、今後作曲の勉強もしていく。

「夢は諦めなければかなう。想像してワクワクすることが大事。結果は必ずついてくる」と、偉大な母の教えを胸に、今後さらなる活躍が期待される。