新たな感染はなし ウメ輪紋ウイルス
県は21日、5月に和歌山市東部で県内初の感染が確認された「ウメ輪紋ウイルス」について、県内全域での調査の結果、新たな感染はなかったと発表した。
同ウイルスは、梅や桃などに感染し、葉の変色や落果などの被害をもたらす。
県農業環境・鳥獣害対策室によると、5月24日の感染発覚を受け、同27日から7月22日にかけて発生した園地から半径1㌔以内の梅、桃、スモモ園143園、2544本の木を全て調査したところ、感染は最初の園地と隣接する計6園地の梅19本に集中し、同範囲の民家の庭木などの全木調査、さらに広域の抽出調査でも新たな感染は確認されなかった。
感染した19本はすでに伐採されているが、発生地域ではウイルスが潜伏している恐れもあるため、今後3年間は調査を継続し、条例に基づく果樹の移動制限も当面は継続する。