初の町ぐるみ映画祭 加太で今週土日

 海辺の公園で、波音を聞きながらの野外上映などが楽しめる「第1回Kisssh―Kissssssh(きしゅーきしゅー)映画祭」(実行委員会主催)がきょう21日から2日間、漁師町、和歌山市加太の8会場で開かれる。会場には公園の他、空き家などを活用。会場間の移動でまちなか散策も楽しめる。実行委によると、こういった町ぐるみでの映画祭は全国初の取り組みという。

 市内でカフェを経営する実行委の小川貴央代表(38)と、デザイナーの硲勇さん(25)、和歌山大学観光学部の大下直人さん(21)の「海のそばで映画を見たい」という思いから始まったイベント。

 加太の町並みや自然を最大限に生かし、メーン会場となるくじら公園(北の浜公園)では、巨大スクリーンで見る夜の野外上映を実施。他に空き家や倉庫など、使われていない施設を会場に使う。

 午前11時から午後10時まで。特別招待映画や自主制作映画を上映する他、映画監督や評論家によるトーク、加太文化の展示も。小川代表は「映画を楽しみながら漁師町を散策し、加太の魅力を感じてほしい」とし、「映画以外にも楽しむところが盛りだくさん。加太の素晴らしいロケーションの中で、あなたが映画の主人公になってみては」とPRしている。

 上映作品は「カミハテ商店」「バグダッドカフェ」「おとぎ話みたい」「ダンスナンバー 時をかける少女」など。1日券3150円、通し券5250円。各ブース、当日券あり(先着順)。詳しくは公式サイト(http://kisssh-kissssssh.com/)、実行委(℡073・494・6258)。