心豊かに育む一冊 「わかやま絵本大賞」決まる

 ことし県内26書店で初開催された絵本のナンバーワンを決めるコンテスト「わかやま絵本大賞2013」(実行委主催、県など後援)の大賞作品に、『おかあちゃんがつくったる』(作・長谷川義史、講談社)が選ばれた。7~9月の期間中、各書店では平成24年度に出版された絵本10作品を展示し、投票を募った。投票総数は769票で、同作には186票が集まった。

 絵本の魅力をたくさんの人に知ってもらおうと、和歌山リビング新聞社が中心となって設立する「リビングソーシャルプロジェクト」(和歌山市湊本町)が「絵本プロジェクト」を企画し、宮脇書店和歌山店(同市広瀬中ノ丁)、オー・エンターテイメント(大阪市)と協力し、実行委を発足。「子供たちの心を豊かに育む絵本」をテーマに、来店した子育て中の人らから投票を募った。

 『おかあちゃんがつくったる』は、〝おかあちゃん〟の姿をユーモアたっぷりに描いた、長谷川さん独自の世界が印象的な作品。実行委は「地元和歌山で支持された絵本を、ぜひ読んでください」と呼び掛けている。

 他の作品は得票順にホームページ(http://www.living-wakayama.jp/social/ehon/)で紹介している。問い合わせは実行委(℡073・428・0281、平日午前9時半~午後6時半)。