地酒で乾杯しよう 海南市で条例制定

 海南市議会は2日の定例会で、議員提案の「地酒で乾杯を推進する条例」を可決した。地酒で乾杯する習慣を広めることによる消費の拡大や酒造業、関連産業の発展が狙い。市によると、同様の条例制定は県内では初めてで、同日公布、施行された。

 同市は県酒造組合連合会に加盟する酒造メーカー16社のうち5社がある酒どころ。市内の酒造メーカーでつくる海南酒造組合が条例制定を誓願し、この日の本会議で原案通り可決された。

 条例は市の役割について「地酒による乾杯と普及促進に積極的に取り組むよう努める」と規定。市民にも協力を求めている。

 地酒の普及を通した日本文化への理解促進も目的。罰則規定はない。

 市議会事務局によると、同様の条例は1月に京都市が初めて制定して以来、全国各地に広がっているという。

 この日、定例会では他21議案を原案通り可決、閉会した。