移動不便な顧客に対応 松源「移動スーパー」
移動手段がなく買い物に不便を感じている人のニーズに対応しようと、㈱松源(本社・和歌山市田屋、桑原一良社長)は11月7日から、高野町内などで生鮮食品の移動販売「マツゲン生鮮移動スーパー」を開始する。2㌧車両と軽車両で生鮮食品、加工食品、日用品など約600品目を載せて販売予定地を巡回。順次、かつらぎ町、有田川町でも運行する。
近畿経済産業局の「地域自立型買い物弱者対策支援事業」の採択を受けて実施。橋本市高野口町の「松源伏原店」を拠点に展開する。
移動販売専用車両として開発した2㌧と軽車両に冷蔵庫や冷凍庫を搭載。肉、魚、野菜に加え、牛乳、卵、アイスクリーム、トイレットペーパーなど幅広い品をそろえ、店頭価格と同じ価格で販売する。
21日は、高野町東富貴の富貴高齢者生活福祉センターで約1時間の試験販売を行った。高齢者を中心に約30人が買い物に訪れ、すしや刺し身などを購入し、好評を得たという。同社マーケティング部取締役部長の赤坂昌良さん(40)は「交通手段や健康面などの都合で買い物に行けない人の所にこちらから出向くことで、お客さまの食生活をサポートしていければ」と話している。
同社は、和歌山インター店で買い物バスを運行、岩出店と伏原店では宅配サービスを行っている