星林、那賀が好発進 全国高校ラグビー和歌山県大会
第93回全国高校ラグビーフットボール大会県大会が27日、和歌山市毛見の紀三井寺公園球技場・補助競技場で開幕。星林、那賀、新宮が初戦を突破、花園へ向け力強く好発進した。和歌山工の5連覇が注目される今大会は、桐蔭・和歌山東・有田中央の合同を含む11チームが参加、開会式では和歌山工の鈴木涼平主将が、地元国体への思いや仲間との絆を交え、はつらつと選手宣誓を行い、熱戦の火ぶたが切られた。
◇1回戦
星林 90-0 合同 新宮 17-7 新翔 那賀 20-5 和北
開会式は、優勝旗を手にした和歌山工フィフティーンを先頭に、13校11チームの入場行進から幕を開け、戦いの舞台に臨む選手たちの熱気がグラウンドにあふれた。選手代表の和歌山工・鈴木主将は「2015年、和歌山県で開催される国民体育大会に向けて、ラグビーのレベルアップとなるように、日頃の練習の成果を十分に発揮する。ラグビーができることへの感謝の気持ちを忘れず、1分1秒を大切に、ノーサイドの笛がなるまで、仲間を信じて全力で戦う」と誓った。
試合は1回戦3試合が行われ、開幕戦で星林と合同チームが対戦した。星林は開始2分、相手ゴール前のラックから右へ展開、山本が右中間へ飛び込み先制トライを挙げた。井原のゴールも決まり7点をリードした。9分には自陣10㍍からバックスがボールをつなぎ幸前がゴール中央へトライするなど、果敢な攻撃で合同チームを前半だけで54―0と圧倒した。後半に入っても星林の勢いは止まらず、東畑や西岡、幸前らが次々とトライ。相手に反撃の隙を与えず90―0で完封した
第3試合では、和歌山北と那賀が顔を合わせた。前半10分、那賀はセンター付近のスクラムからハイパントを仕掛け、ボールをキープした長谷が走り切ってトライ。5点を先制した。前半終了間際には楠本がトライを決め、15―0で折り返した。後半、挽回を狙う和歌山北は13分、相手ゴール前のスクラムからサイドを攻め、土井がトライ、5点を返した。キックを有効に使い得点を重ねてきた那賀は28分、相手陣内でのマイボールラインアウトからサイドを突きトライ。15点差を守り勝利をつかんだ。
2回戦は11月3日に同球技場で、次の8強が激突する。
和歌山工―星林▽田辺工―田辺▽近大和歌山―那賀▽新宮―熊野