「チャレンジ企業」6社認定 和歌山市が初の事業
優れた新商品を生産し、新事業分野の開拓を図っている和歌山市内の中小企業を「チャレンジ企業」として認定する市の事業で、初の認定企業6社への認定証授与式が28日、市役所で行われた。
認定されたのは、㈱ライフクリエ(六十谷)折りたたみ式カバースタンド▽ウメダ電器(坊主丁)竹スピーカー“Kaguya”▽岡崎商事㈱(中之島)美後姿▽㈱あっと楽けあネットワーク(六十谷)楽けあネットワークシステムVer6▽㈱ヤマトクリエーション和歌山(神前)梅プラくん▽宮坂木材産業㈱(湊御殿)シムシーズ団扇――の6社6商品。
市産業企画課によると、販売開始からおおむね5年以内、新規性や独創性に優れた商品であることなどを要件に5~7月に応募し、学識経験者や経済団体代表など6人による審査会で9月4日に選考した。認定期間は平成29年3月まで。
認定企業には、期間内に商品を市が随意契約で購入することができる他、市ホームページや市報などで商品をPRするなどの支援がある。
授与式では、大橋建一市長が各社の代表に認定証を手渡し、「進取の気性を持った皆さんのために立ち上げた事業。素晴らしいアイデアで勝負されていることは心強い」と認定企業をたたえた。
認定商品の概要は次の通り。
【折りたたみ式カバースタンド】従来のカラーコーンになかった、折りたたみ可能なスタンド。たたむと厚さ3㌢になり、収納や運搬時に場所を取らない。
【竹スピーカー“Kaguya”】いぶした竹(乾留竹)を使用したスピーカー。和洋さまざな場所に合う外観で、特許の音響構造で豊かな低域再生を実現。
【美後姿】背中が曲がってきた高齢者などの体に添うよう、独自の裁断技術と縫製方法で立体感を持たせた衣料。突っ張りなどを解消し、着心地が良い。
【楽けあネットワークシステムVer6】クラウドサービスの介護保険事務ソフト。インストール不要で、インターネット環境があればどこでも利用できる。
【梅プラくん】和歌山特産の梅干しの種を使用した、梅の香りがするバイオマスのプラモデル。和歌山の海山の美しさを表現したクワガタとカメの2種類。
【シムシーズ団扇】細かい部材には強度面から適さなかった木質樹脂の課題を特殊な製造方法で解決。県産間伐材を使用し、他製品への展開も期待される。