強豪・東芝に2連勝 和歌山トライアンズ
男子プロバスケットボールリーグNBLの和歌山トライアンズ(WEST2位)は25、26日、新潟県・柏崎市総合体育館で東芝ブレイブサンダース神奈川(EAST1位)と交流戦を行い、両日とも接戦を制し2連勝。年明けの天皇杯準決勝で敗れていた東芝にリベンジを達成した。
天皇杯準決勝では善戦したがブザービーターを決められ敗戦を喫していた。
26日は川村卓也選手のブザービーターで劇的勝利を飾り、天皇杯の借りを返した。WEST1位のアイシンがEASTの栃木に1敗したため、ゲーム差が5に縮まった。
〔25日〕
和歌山51(21―25、21―15、18―18、22―19)77東芝神奈川
〔26日〕
和歌山91(30―23、13―18、28―28、20―20)89東芝神奈川
両日とも、均衡したほぼ互角の戦いで、最後まで勝敗の行方が分からない大接戦を繰り広げた。
25日は、相手センターのファジーカスに45点取られるも、他の選手を1桁得点に抑える堅い守りで勝利を引き寄せた。7得点5アシストの木下博之、25得点11リバウンドのパーカー、18得点7アシストの川村がフル出場でチームを引っ張り、リカート、青野、内海も2桁得点で勝利に貢献した。
26日は、序盤からトライアンズが一歩リードする形で点を取り合った。1点差で前半を折り返した第3クオーター、鮮やかな連携プレーなどで流れを引き寄せ、最大14点差をつけた。しかし、天皇杯王者・東芝も3点シュートや粘りのプレスディフェンスで反撃。一時は逆転を許し、2点リードで最終Qを迎えた。
互いに点を取り合い、残り1分25秒で5点リード。ミスが重なり残り14秒で再び逆転を許したが、川村がファールを受け、フリースローを一本決め同点。パーカーのディフェンスリバウンドから川村が終了間際に放ったシュートが鮮やかに決まり、劇的な勝利を飾った。
ジェリコHCは「天皇杯では最後の最後で負けてしまったが、勝てて本当によかった。チーム全体でハードワークしたからこその結果で、チーム全体の勝利と言えると思う。2試合通じて青野選手が非常によいパフォーマンスを出してくれた。今後も期待している。とにかく非常に大きな勝利」とコメントしている。
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リーグ後半戦4連勝を続けるトライアンズのホーム初戦は、和歌山市梅原のノーリツアリーナ和歌山で、2月1日、午後3時半からリンク栃木戦、2日、午後1時からレバンガ北海道戦が行われる。