東洋ライスに文科省表彰 体験型環境教育の推進で

 東洋ライス(本社=東京、和歌山市、雜賀慶二社長)が取り組んでいる体験型環境教育推進プログラム「いきものみっけファーム」が、文科省の「青少年の体験活動推進企業表彰」の審査委員会奨励賞を受賞した。このほど、サンシャインシティ(東京都)で開かれた「~とびだせ!キッズ!~みんなで体験活動ワールド」の会場で表彰式があった。

 同表彰は、社会貢献活動の一環として青少年の体験活動に関する優れた実践を行っている企業を表彰し、青少年の体験活動の機会を推進するもので、本年度初めて設けられた。

 同プログラムは、子どもたちが行う「食と農」に関わる環境学習・活動を支援し、豊かな自然と環境負荷の少ない社会経済の発展を目指すもの。日本環境協会、地方自治体、生産者、加工・流通業者、大学、NPOなどと協働で、平成24年1月の「いきものみっけファームin松本」を皮切りに現在、滋賀県、秋田県でも開催。さらに複数の自治体でも開催に向けての準備が進められている。

 活動は、金芽米やBG無洗米の加工時に取り除かれた肌ヌカを製品化した副産物「米の精」を使って土壌を活性化させ、健康でおいしい作物を作るのが特長。農地や田んぼでの田植えや収穫、流通体験をはじめ、生き物の観察を通して、子どもたちは分かりやすく生きた環境体験ができる。

 同社は「スタートからわずか2年の取り組みが栄えある賞をいただけたのは、『いきものみっけファーム』の今後に対する期待の高さの表れと考えている。本年度から本格的に開始している『金芽米による日本のコメ農業活性化事業』を通じ、より一層の社会貢献に努めていく」としている。