待望の「葛谷」バス停、住民ら喜ぶ 紀の川市

 紀の川市地域巡回バスは1日、コースを一部変更し、合わせてダイヤを改正した。コース変更では停留所7カ所を新設し、3カ所を廃止。上名手打田コースに新設された「葛谷」停留所では同日朝、バス停設置を待ち望んでいた地域住民らが早速バスを利用した。

 同停留所では、初めてのバスが到着する約40分前から利用者の姿が見られた。約20人でバスの到着を見届けると、地区を代表して小野結衣ちゃん(5)らが運転手に花束を贈呈。利用者は待望の交通手段に心を躍らせ、足早にバスへ乗り込んでいた。

 高齢者の多い同地区では昭和48年以降バスの巡回がなくなり、通院や買い物が困難な状況が続いていた。電車の最寄り駅も遠く、高齢者はタクシーを利用するなどしており、バスが地区を巡回するよう市に要望。市が定期的に実施しているコース全体の見直しを行った結果、今回のコース変更で同停留所の新設が組み込まれた。

 大字切畑地区の木村浩平区長は「バスの巡回は私たちの念願。大変うれしいです」と話していた。

 バスの詳細は市のホームページ(http://www.city.kinokawa.lg.jp/)。