智弁中・中尾君ら世界進出 ロボカップジュニア
先月、埼玉で開かれたロボット競技大会「ロボカップジュニア」全国大会で智弁和歌山中学校3年生の中尾渓人君(15)のチームが優勝し、世界大会(ブラジル、7月19~25日)への切符を手にした。中尾君は昨年もオランダでの世界大会に出場。前回は得点2―15と世界との力の差を見せつけられリーグ敗退しただけに、「レベルアップして、優勝を目指す」とリベンジに燃えている。
中尾君は、立命館宇治中の村田智美さん(3年)、大阪市立阪南中の三枝(さえぐさ)佑路君(2年)と3人でチーム「MonoChrome(モノクローム)XT」を組み、1チーム2台の自律型ロボットを使ってサッカーを行う「サッカーBライト部門セカンダリ(15歳以上)」に出場。全国各地の予選を勝ち抜いた30チームが参加した。
5チーム総当たりのリーグ戦が行われ、リーグ上位2チームが決勝トーナメントへ。中尾君のリーグには九州と京滋奈のブロック優勝者がおり、九州には3―4で敗れたが、3勝1負でリーグ内2位でトーナメントに進出した。決勝では阪神ブロックの優勝者に15―2で圧勝し、優勝した。
世界で同等な戦いができるよう、これまでも軽量化やバランスといった改良を重ねていたが、さらにロボットの速度アップやボールへのスムーズな回り込みができるように改良を試みる。また、キーパー担当の村田さんが学校行事で出場できないため、キーパーロボットの制作に力を入れる。
中尾君は「昨年世界に出たロボットで練習をしても、よく勝っているから、ロボットは確実にレベルアップしている。自分が持つ力を存分に生かして、勝ちを狙いたい」と意気込んでいる。